今まで大切に住んできた家を売る決意をしたあなた。
家の売却へのステップを進める前にチェックしておくべき項目があります。
無事に買主が見つかり、売買契約を締結した後にトラブルになって、余計な費用や心労を背負わないでいいように準備をしっかりとしましょう。
今回は家の中の状態を確認する作業について御紹介します。

家の不具合を把握しましょう!
いまあなたの家に雨漏りなどの不具合はありますか?
もし買い主が内覧時や契約までに上記のような不具合について質問をしてこなかったからと言って、不具合を黙って売却・引き渡しを実行した場合どうなるでしょうか。
当然ですが大きなトラブルに発展します。
あなたの判断で『これくらいなら大丈夫』なんて思ってしまうと大変なトラブルになってしまいます。
今、現在その家に住んでいるのはあなたです。
あなたしか知り得ない情報はメモに箇条書きするなどして書き残しておきましょう。
その不具合を告知する義務『瑕疵担保責任』について次は説明します。
瑕疵担保責任とは?
『瑕疵担保責任』について解説していきます。
瑕疵担保責任とは、あなたが売却した家で契約後に何か問題があった場合に発生する責任のことを言います。
売り主であるあなたは売る前から認知していた不具合を相手側に告知する義務があります。
問題やトラブルを隠して家を売却し、その後発覚した場合はその修理費用をあなたが負担する事になります。
最悪の場合、修理費用だけでなく損害賠償や契約の解除に発展する場合もあります。
瑕疵保険があります!
この問題を回避するために『瑕疵保険』があります。
誰でも入れるわけではありませんが、保険に加入する事で万が一、契約後に問題が見つかっても修理費用が保険金として支払われます。
家が古くなっていて、予想外の問題が後から発覚する事が怖い方向けの保険となりますので、加入を検討してみても良いかもしれません。
家の売却前に健康診断はいかがですか?
家の健康診断があることを知っていますか?
家にも住宅診断というものがあります。
『インスペクション』と呼ばれるものですが、住宅診断士という専門家があなたの住宅をチェックします。
専門家が客観的にあなたの住宅を診断する事で、不具合や欠陥、劣化状況などを判断してくれます。
必要があれば改修をした方が良い箇所や必要な費用などもアドバイスしてくれます。
トラブル予防のためには、こういった専門家の目を通しておくのもおすすめです。
また、現在の住宅では『住宅性能表示制度』によって『住宅性能評価書』が発行されます。
もしお持ちであれば、これを提示する事で情報の共有が可能になりトラブルの発生リスクを下げる事が出来ます。
国は中古不動産の市場規模を高めたい意向を持っています。
その政策の一環として、上記で紹介したインスペクションはこれから求められる場面が増える事が予想されます。
そのため、今の段階でも住宅性能評価書などの客観的な情報を持つ中古物件は買主側からも安心感が得られるため買主が早く見つかる事に繋がります。
費用はかかってしまいますが、インスペクション済み物件として売却価格を上積みする事も可能です。
住宅診断の利用を積極的に利用を検討してみて下さい。

隠し事はしないほうが得なんです。
今回は売る前の家の健康診断を御紹介しました。
あなたは売り主として、家の売却の前に認知している不具合を告知する義務があります。
これを『瑕疵担保責任』と言います。
瑕疵担保責任を甘く見てはいけません。
隠していた不具合や破損が後から発覚した場合は修理費用に加えて損害賠償を請求される事になります。
瑕疵担保責任に起因するトラブルに巻き込まれないようにするために『瑕疵保険』や『インスペクション』があります。
インスペクションは住宅の健康診断を専門家が客観的な目で行います。
この健康診断の評価は右肩上がりとなっているため、インスペクション済みの物件が買主にとって魅力的な物件になるでしょう。
費用は少しかかってしまいますが、ぜひ取り組むことをお勧めします。
このような住宅評価は査定額や売却金額にも影響してきますので、包み隠さず正直に話しましょうね。