一口にマンションの売却と言っても、全国津々浦々、様々な条件があります。
売却を検討していると、売却側で物事を見る事に慣れてしまって、近視眼的になりがちです。
一歩下がって、中古マンション市場の公表されているデータを読み解く事で現在の条件や環境を把握しましょう。
今回は、関東地方の中古マンション市場をまとめます。

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市場環境は絶好調です!
東日本不動産流通機構が発表している『サマリーレポート』というものがあります。
今回は、その7月〜9月期のデータを基に様々な情報を紐解いていきましょう。
中古マンション市場の概要

7〜9月期の成約物件で見てみると、成約件数や価格などが伸びています。
好調な市場が伺えます。
7〜9月期は繁忙期とは言えない時期ですが、右肩上がりになっているところが好調の証ですね。
m2単価で見る中古マンション市場の成長

3行目に『成約m2単価』が記載されています。
この欄を見てみると、2012年7~9月期から今回発表された2015年7~9月期まで右肩上がりになっています。
この期間、途切れる事なく上昇している事からタイミングとしては好機と言えます。
4行目の『新規登録m2単価』についても、上昇傾向が続いています。
新築マンションの単価が上昇していることから、中古マンションに注目が集まっていることもあり、単価の上昇が続いています。
築年数別の成約比率

マンションの売却を検討する中で気になる項目の1つが『築年数』です。
築年数が長くなってくると、基本的には売買価格が下がってきます。
ただ、売れないというわけではないようです。
上記の図を見てみると、築31年〜のマンションが成約する傾向が増えているようです。
住み替えなどの需要もあるため、中古マンション市場においては、築古だから売れないという事は無さそうです。
タイムリーな『マンションの構造問題』
話題になったマンションの傾斜問題の影響を受けてマンションの構造問題が注目を浴びています。
その中で、評価を上げている制度があります。『住宅インスペクション』です。
第三者の専門家が物件の状況などを調べる仕組みになっています。
目視によって屋根や外壁、室内、床下などの劣化状態を確認します。加えて、機材を使用した詳細な診断も可能になっている。
費用は5〜6万円となっています。
あなたも出来るセルフチェック!
あなたにも出来るセルフチェックがあります!
まず、あなたのマンションは『新耐震基準』を満たしていますか?
新耐震基準とは1981年6月1日以降に適用されている基準です。
ただ、注意が必要な事はマンションの建設は工期がかかるため、81年6月1日以降に建築確認申請が行われているかがポイントです。
阪神淡路大震災では、この基準の建物が大破した例もあっため、絶対安心というわけではありません。
ですが、購入者側はこの基準を必ず確認していますので、あなたのマンションも該当するか確認しておきましょう。
ひび割れがある場合はどうする?
あなたのマンションに『ひび割れ』などがある場合どうすればいいのでしょうか。
ひび割れの事実をマンションの管理組合が把握しているかが重要になります。
もし、総会などで議案に上がっていないのであれば、すぐに対応を検討するように提案しましょう。
修繕が必要であれば、いつ、どのように行うのかをキッチリと記録に残す必要があります。
あなたの働きかけ1つで、対応方法も変わってきますので、管理組合の議事録や決算書を見返してみましょう。

マンションは今が売り時!
いかがでしたか?関東地方の中古マンション市場は活況だとお分かり頂けたと思います。
市場環境は様々な要因によって日々変化しています。
この活況も増税までだと予想されています。2017年4月には増税が実施されます。
つまり、売却を検討しているのであればリミットはあと1年5ヶ月程度しかありません。
駆け込み需要時には、希望通りの売却が出来ない可能性もあります。
そのため、今がマンションの売り時なんです!