あなたのマイホームを売却するときに注意しなければならないポイントはいくつもあります。
今回は、引き渡しのタイミングや家具・家の中の設備に関する注意ポイントをまとめます。
あなたのマイホームを買う予定の買い主はあなたにとって『お客さま』ですので、丁寧に交渉する必要があります。

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契約後の引き渡しタイミングについて
不動産取引は売買契約が完了すれば終わり!ではありません。
最終的にその不動産を相手側に引き渡して代金の清算が完了して終了になります。
そのため、売買契約書には『いつまでに引き渡す』と記載する必要があります。
ですが、あなたの諸事情によりすぐに引き渡す事が出来ないかもしれません。
例えば『新しい家が完成するまでは待って欲しい』などです。
そういった場合は、引き渡し猶予という契約条件が必要になりますので不動産業者を通じて買い主側にも伝えなければなりません。
猶予期間も売買契約書に記載されるからです。
そのため、決まっている事をしっかりと相手側に伝える事を忘れないようにしましょう。
猶予期間は長ければ長いほど、交渉が難しくなります。
買い替えの場合は新しく購入する家へと引っ越しが必要になるため、タイミングが大切になります。
住み替えは売却と購入を同時並行で進める必要があるため、こういった情報の伝達が忘れがちになります。
不動産会社との信頼関係が崩れるきっかけになってしまうため、注意しましょう。
エアコンや家具・家電などはどうする?
重要設備の故障や破損などはありませんか?
みなさんが売却するマイホームは不動産取引において『中古物件』という扱いになります。
ここで注意しなければならないのが設備の故障です。
特にエアコン・テレビのアンテナなどの設備に故障はありませんか?
そういった故障はしっかりと申告しておかないとトラブルになりかねません。
申告した上で、修理代はどちらが負担することになるのかなどをしっかりと交渉して契約書に記載しなければなりません。
また、設備の破損などは無いでしょうか?
例えば、ベランダの手すりが壊れている、洗面台が割れている、壁に穴が空いているなどが考えられます。
こういった根本的な破損に関しては、修理費用が発生する可能性があります。
また故障や破損は隠して取引した場合、修理費用だけでなく損害賠償が発生します。
瑕疵責任と言いますが、認識している破損や故障を申告する義務があります。
必ず不動産会社の担当者に申告しましょう。ここでも信頼関係が崩れることになりますので正直に話すようにしましょう。
家具・家電を残して欲しいと言われたら?
買い主が現れて、内覧に来ました。
内覧では、購入希望者も家の中の状態をくまなくチェックするでしょう。
室内の状態だけでなく、バルコニーや収納の中も確認する可能性があります。
無事に内覧が終了して、正式契約へと進む事になっても油断は禁物です。
その後の交渉で、引き渡しの際に家具・家電を残して欲しいと言われたらどうしますか?
すぐに否定・拒否するのではなく真摯に検討しましょう。
あなたのマイホームを引き続き利用してくれる買い主は大切なパートナーになります。
頑な態度で拒否をするのではなく、検討して新生活時には新調する予定の家具・家電などは快く譲るようにしましょう。
家電などは処分するだけでも費用が発生します。下取りなどをしてくれない場合はあなたが廃棄にかかる費用を負担する事になります。
最近では、自治体によって大型の家具などの廃棄には高額の回収費用がかかる可能性があります。
そういった面から見ても、買主側が家電や家具の引き渡しを希望した場合は積極的に検討しましょう。
お互いが良い気持ちで新生活をスタート出来るように交渉するのも大切な事になります。
あなたの家を引き継ぐ買い主と良い取引になるように。
まとめます。
契約時の注意点として引き渡しのタイミングを申告する必要がありました。
契約書には『いつ引き渡すか』を記載する必要があります。
住み替えなどで引っ越しが必要になる場合は猶予期間を設定してもらう必要がありますので、しっかりと不動産会社の担当者に申告するようにしましょう。
また現在使用している、家具や家電についてです。
内覧後に、買主側がそのまま使いたいと希望してきた場合には積極的に検討しましょう。
新調する家電や家具がある場合は、そのまま使ってもらったほうが処分にかかる費用などを節約出来ます。
思い出がつまっていて、絶対にそのまま使いたいという家具などまで残す必要はありません。
あなたのマイホームは売却後に買い主がその家を引き継いで住んで行くことになります。
一回の取引ですが、大切なパートナーとして良い関係を築けるようにしましょう。
お互いが良い取引になったと思って新しい生活をスタートする事が出来ればいいですね。