最近になって話題にならなくなりましたが、横浜市の新築マンションが傾いた問題から中古マンションへの注目度は高くなっています。
築年数が経過したマンションが高く評価されて、あなたが住んでいるマンションも想定外の高値で売却できる可能性があります。
今になって中古マンションへの関心が集まっている理由は何が考えられますか?
新築マンションが傾いた問題が発生したため、完成前に購入契約を結ぶ新築マンションよりも購入するまでの間に時間をかけて安全安心か確認できる中古マンションに目が向けられているのです。
中古マンションの購入を検討している消費者目線に立つと、あなたのマンションを高く売るためのコツが見えてきます。
今回は購入希望者が何に注目しているのかについて御紹介します。

建物の構造に注目しよう
あなたが住んでいるマンションは傾いていませんよね?
マンションの構造部分に欠陥がないか心配しているのはあなただけでなく中古マンションを購入する消費者も同じです。
新築・中古、どちらにおいてもマンションの基礎部分における欠陥は外からの外見で判断することはできません。
ただし中古マンションは築年数によって大方予想で欠陥の有無を判断することが出来ます。
ポイントは「築年数」です。
築年数が10〜20年経過している物件で傾斜などの問題が発生していない物件は欠陥がない可能性が高くなります。
基礎がしっかりしている物件は大規模修繕を適切に行うことで長く住み続けることが出来ます。
最近話題の「インスペクション」を利用しよう
巷で話題になっているサービスがあります。
インスペクションと呼ばれる住宅診断のサービスです。
住宅診断を依頼する業者によって、サービス内容に差があります。
業者によってはマンション全体の傾きについても調査を行っています。
このような調査は個人で依頼するわけではなく、マンションの管理組合が発注します。
管理組合の定例会などで、提案してみてはいかがでしょうか。
提案を行う前に、あなたの目でも基礎部分に亀裂やひびが入っていないか目視で確認しましょう。
修繕積立金が適切に運営されているか確認しよう
マンションは定期的な健康診断と補修が必要です。
毎日のように雨風にさらされるため、外壁タイルの張り替えや給排水管の更新が必要になります。
外壁や水道管はあなたの家だけが影響を受けるのではなく、マンション全体の問題という認識が必要になります。
毎月の支払い項目に管理費と修繕積立金があるはずです。
築年数が長くなると修繕積立金は1万円以上が慣例となります。
あなたが支払っている修繕積立金の金額はいくらですか?
慣例よりも低い場合、将来的に追加で費用が発生することが考えられます。
積立金は適切な金額が積み立てられているか、前年度の管理組合決算で確認しておきましょう。
上記の部分が適切に運営されていないマンションは中古市場において嫌煙される要因となります。
マンションを長生きさせるためには定期的な大規模修繕が必ず必要になります。
売却を検討する前に、適切に運営されているか確認してください。
他人ごとにしてはいけない
中古マンションの売却を目指す場合、あなただけで解決できない問題にぶち当たる可能性があります。
今回ご紹介したインスペクションなどはその代表例です。
あなたが個人で依頼できない調査についても、マンション全体の意思として行っていく必要があります。
修繕積立金の管理や運営についてもあなただけではどうすることもできません。
マンションの傾斜問題があったからこそ、上記のような問題に目を向ける機会とも言えます。
あなたの少しの発言から変わる可能性があります。
一歩踏み出すことであなたのマンションを高く売るコツが見えてきます。