あなたが長い間、大切に住んできた家の売却も順調に進んでいますか?
買主が無事に見つかり、価格交渉も完了した後に、売買契約を結んだ事でしょう!しかし、契約後も安心してはいけません!
売買契約締結後の注意点と締結前のあなたに注意して欲しい特約についてまとめます。
契約は引渡し後にも影響してくる大切なタイミングですので、この記事で是非勉強してください。

成約した売却金額が支払われるまで安心しないで下さい。
あなたが買主と合意した売却価格で売買契約を締結する際に確認しておく事があります。
あなたの家を売却する金額がいつ支払われるのかです。
ここで大切な手続きがあります。
売買契約が締結された際に買い主から売り主に支払われる『手付金』です。
この手付金は注意が必要です。
手付金は契約を解除する際の手切れ金という扱いになっています。
あなたは買主側に何か不都合な事実が発覚したなど、この買い主に売却したくないとなれば『手付金の倍額を支払う』ことで契約を解除出来ます。
一方で買い主にもこの権利は存在します。
買主は売買契約を解除したいとなれば『手付金を放棄』する事で契約を解除出来るのです。
更に、契約締結後に契約違反が発覚した場合は両者とも契約を解除する事が出来ます。
この際に契約違反を犯した側は相手側に契約額の20%までの金額を違約金として支払うことになります。

売買契約は買い替え特約に注意して!
買主がもし売買契約時に『買い替え特約』を希望してきた場合はどうすれば良いでしょうか?
買い替え特約とは、『買い主が前の住居を決められた期間内に決められた価格で売却出来なければ、契約は白紙になる』というものです。
この買い替え特約は、買い主側にとってはリスクオフになり便利な特約なのですが、売り主であるあなたにとってはリスクが大きくなります。
相手はノーリスクで契約を白紙に戻す事が出来るのです。
一方であなたは、売買契約を交わした後も、売却が完了するか心配する事になってしまいます。
そのため、この買い替え特約を提示された場合には十分に精査が必要です。
不動産会社の担当者とも相談して、買主側の住居が売却可能かなどシミュレーションを行い、この買い替え特約の設定を合意するかを決定しましょう。
売買契約を締結したからといって最後まで気を抜かないで!
不動産の売買契約は複雑な作業が伴います。
手付金の扱い1つ取っても、気軽に扱えるものではありません。
手付金を放棄されれば、買主との売買契約は白紙に戻ってしまいます。
買主が見つかったと安心していたあなたにとっては大きなショックとなってしまいます。
更に、買い替え特約がありました。
買い替え特約が設定されると、売却が無事に実行されるか心配な日々を過ごす事になってしまいます。
相手の家が売却出来なければ、あなたの家も売却する事が出来ないのです。
大きく買主側に有利な契約になりますので、買い替え特約の設定を受け入れるか不動産会社の担当者と相談しましょう。
残念ながら、売買契約を交わしたと言っても、売却金額が支払われる最後まで気を抜けるポイントはありません。
細心の注意を払い、不動産会社の担当者と協力して売買契約を結び、支払いと引渡しが完了するまで気を抜かないようにしましょう。