マンションを売る時にこれまでの『修繕積立金』『管理費』は返還されるの?

お子さんの成長などでマンションが手狭になってきて、住み替えを考えている方が気にする事に『修繕積立金』と『管理費』があります。

毎月支払っているこの2つの費用ですが多くの方が疑問に思う事があります。

マンションの売却時に『修繕積立金と管理費が返還されるのか』ということです。

今回は修繕積立金と管理費の返還に焦点をあててご紹介したいと思います。

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修繕積立金と管理費は何に使われているの?

あなたが毎月支払っている修繕積立金と管理費ですが、管理組合の役員になった事がなければ何に使われているか実感が湧きませんよね?

『修繕積立金』と『管理費』は一体何に使われているのでしょうか。

簡単にまとめると『建物(マンション)の維持管理に必要な費用』です。

2つの資金の違いは長期的な視野での費用と短期的な視野での費用という違いがあります。

それぞれ1つずつ解説していきます。

修繕積立金とは?

まず、修繕積立金を解説します。

修繕積立金とはマンションの外壁工事やエレベーターの工事、配管や電気関係の工事などマンションの経年劣化によって発生する不具合を修理するために利用されます。

一般的に『大規模修繕』と呼ばれる工事です。

上記のような大規模な工事が必要になった時のためにマンションの所有者がそれぞれ分担して積み立てを行っています。

修繕積立金は毎月、所有者から集金し銀行口座に入金され、ある程度の金額になれば定期預金などの預金運用によって保護されています。

もし気になるのであれば、管理組合の年次総会などで資料を確認してみましょう!

管理費とは?

では管理費について解説します。

管理費は1年以内に支払う短期的な費用を捻出しています。

例えば、共用部分(エレベーターホール)などの清掃を外部委託しているのであればその費用やマンション内の電灯などの消耗品費などにあてられています。

1年以内に利用する予定がある費用と考えると良いかもしれません。

管理費も何にどれくらい支払ったか報告されているので管理組合の資料を確認してみましょう!

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修繕積立金と管理費は返してもらえるの?

結論から言います『返還はありません』。

なんで?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

理由は明確です。

区分所有法という法律に基づいて策定されている『マンション管理規約』というものにしっかりと記載されています。

当然ですが、所有者が変わってもマンションは引き続きそこに建ち続けます。

マンションを永続的に運営・管理して行くために分担して積み立てているのです。

所有者が変わる度に個別清算していると安定した運営が崩れてしまいます。

そのため『修繕積立金』や『管理費』の返還はなされないのです。

積立金の管理について

修繕積立金や管理費について、調べる事と併せて行って欲しいことがあります。

それは、上記2つの資金の残高を確認する事です。

一般的に新築購入時の修繕積立金は低く抑えられています。

築年数が経過すると、増額されていく傾向にあります。

あなたのマンションが、新築時から1度も大規模修繕を行っていないのであれば、築年数に相当する修繕積立金が積立られていなければなりません。

大規模修繕を行う際に、積立金が不足していると特別徴収の形で、所有者から追納徴収が行われます。

買主側は、中古マンションを購入する際に、修繕積立金が計画通り積み立てられているかを確認する傾向が強くなっています。

中古マンションの売買では非常に大切な項目の1つとなりますので、管理組合の年次総会資料を確認して、不動産会社の担当者に適切な金額が積立られているか確認しましょう。

まとめ

今回はマンション売却時の修繕積立金と管理費の取り扱いについてご紹介しました。

あなたがマンションを売却してもこれまでに支払った修繕積立金と管理費は返却されません。

理由は返還義務がないからです。

修繕積立金と管理費はマンションを維持管理していくための費用です。

一度支払ったお金を返還する義務が管理組合に存在しません。

もう1つ確認をオススメした項目がありました。

修繕積立金の金額です。

修繕積立金が予定通り徴収されて積み立てされているか確認しましょう。

滞納者が多かったり、管理がずさんな物件は売却時に苦労することになります。

管理組合が年次総会時に作成している報告書を確認することをオススメします。

ABOUTこの記事をかいた人

大学生のときに宅建を取得。自身でも不動産賃貸業を営んでいます。だからこそ、不動産会社との付き合い経験も多く皆様がお困りな点などをアドバイスできます。はじめての売却は業者側とあなたとの間に大きな情報の格差があります。騙されないためにも客観的な情報を持って落ち着いて交渉しましょう!